身近な人で、保険会社の外交員さんに騙された、という人がいます。結構高齢なのですが、生命保険を解約したら、びっくりするほど少ない解約返戻金だったというのです。
若い世代であれば生命保険は貯金だ、などと思っている人は少ないのかな。保険好きな高齢者に生命保険が貯金だと思っているのかなと思ったり。
生命保険は死亡した時にもらえる死亡保障保険だったり、病気やけがをした時の医療保険だと思っていたので、生命保険が貯金だ、と思っていた人にビックリしてしまいました。少し話を聞いてみると、なんと死亡保障に6000万円とかかけていたらしい・・・被保険者は独身の息子です。
特に病弱でもなく、死にそうな感じでもなく、増してや妻や子供がいる男性ではありません。そんな高額な死亡保障いる?と素人でも疑うような補償をつけていたわけです。掛金も結構な金額で、その高齢な方は裕福な方ではないと思います。毎月貯金をしている気分だったのでしょう。この話を度々持ち出してくるので、本当に悲しくなりました。
本人が保険の内容を詳しく知らなかったので、私も詳しくは分かりませんが、貯金だと思っていた保険料の大半は高額な死亡保障部分で、貯蓄性はなかったと思われます。
この思い違いというのでしょうか、これは保険会社が悪いのでしょうか?もちろん、一番最初の契約時にどんな説明をしたか分かりませんが、説明を受け納得をして保険に加入したと思います。しかし、本人は保険料を貯金代わりと思っていた。
私は本人にも非があると思います。
厳しく言ってしまうと、知識、常識がないが故です。悲しいけどそう言わざるを得ません。
自分のお金を出すのだから、出したお金の行先まで知っておくべきだったのでは?と思います。人に言われるままではなく、相談したり自分で調べ知識を得てからでも遅くなかったと思います。しかし、20~30年前にそういう情報があったかどうかは疑わしいです。いまでこそ、FP(ファイナンシャルプランナー)がいたり、保険の比較相談ができる会社があったりしますが。
私の知る限り、生命保険でも今は貯蓄性の高いもの、掛け捨てのもの色々あります。
大事なことは知識を得て、自分のものすることだと思います。言われるがまま他人を信じるのか、自分で調べて自分で決定して自分を信じるのかです。自分を信じたのだったら他人のせいにはできませんから。
世の中にあふれる広い知識を持つこと、それが大事だと思います。
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