できる経営者は原価率、人件費率を知っています

当然と言われれば当然かもしれませんが、自分の会社、商売の経済状況をきちんと把握している経営者は、売上に対する原価率、人件費率を知っています。

 

当然でしょう!

 

と思われるかもしれませんが、意外に知らない、それがどうした?!と流される方もいらっしゃいます。会計事務所から合計残高試算表なりを渡されて、へぇ~で済ます方もいらっしゃるのです。一番気になるところは最終的な損益だとは思うのですが、本当に重要なところは原価率、人件費率ではないでしょうか。

前期と比較して、原価が高い、人件費がかかりすぎている、どうしてだろう…売上の変動はあるか、売上が変わっていないのに、原価が増えているということは、仕入れの単価が上がったのか、それともロスが多かったのか、理由を考えていくでしょうし、売上は上がったのに、粗利が比例して上がっていなかった場合には値付けがまずかったのか、などと考えることもあるでしょう。

 

金額でこれだけ利益が出た!と表現することも重要ですが、売上に対する割合がどうだろう…思った通りのパーセンテージかどうか、も考えていくと安易に金額だけで一喜一憂することがなくなると思います。

忙しいと人を雇おうとします。適正な売上に対する人件費率を決めている(知っている)場合には、安易に人を雇い入れず、まずは忙しい時だけのアルバイトやパートでまわしていこうと考えるかもしれません。

損益計算書を見る時には、その月だけや、その年の累計を見るだけでなく、月次推移や前期比較とも比べてみることが重要です。

どうしても変えることのできない人件費であれば、売上を増やすことを考えるでしょう。今ある人件費で売上を上げるためには?!と。そうすることによって売上に対する人件費率を下げることができますよね。

開業したての時は予算的にも苦しく、また忙しさも手伝ってつい後回しにしがちな経理処理ですが、開業したてだからこそ、毎月成績表を見るように試算表を見ることが重要になってきます。

FP(ファイナンシャルプランナー)の魅力は、お金に関する知識を幅広く知ることができることです。2級FP技能士を取得後は、簿記についても勉強するとさらに知識が深まりますね。