FPの知識を使って新婚20歳代後半男性の生命保険のアドバイス

「結婚もしたことだし、ちゃんとした生命保険に入りたいがどんな保険がいいんですか?」

そんな質問をもらいましたので、アドバイスってほどのことはありませんが、これまでの私の経験も踏まえて答えてみました。

20歳代だというと、親が生命保険をかけていてくれたりして実際どんな保険に入っているか知らない、という話もよく聞きますが、親が全く生命保険の類を全くかけておらず、慌てて生命保険を探している、というパターンです。

家は賃貸で、妻は扶養範囲内でパート勤務です。子供はいません。

20歳代だと死亡する可能性は、入院する可能性より低いかと思います。また、妻が扶養範囲内でのパート勤務の収入しかないことを加味して、

◎医療保険    日額1万円

◎死亡保険    1000万円

上記2点を基準に話してみました。

医療保険は一つの保険会社で1万円の日額もいいけれど、別々の保険会社で検討してみてもいいのでは? A保険会社で日額/5000円、B保険会社で日額/5000円というように組み合わせでも良さそうですね。もし個室しかない病院だったら、差額別途代が結構かかりますし、何しろ収入が途絶える可能性もあります。ただ、収入保障保険まで入ると月々の保険料がさらにアップしますので、これは充分検討するべきです。

収入保障保険もがん保険も同じことが言えますが、収入が途絶えないと保険金はもらえないし、がん保険もガンにならないともらえません。

心配だから保険に入って安心を得るのですが、保険貧乏になっている方も見受けられますので、本当に必要か月々の保険料は家計を圧迫しすぎてないかをトータル的に考える必要があります。

それから、死亡保険です。

亡くなるとお葬式代がかかります。葬儀一式でだいたい150万円から250万円が相場(FP技能士検定のライフプランニングで出てきます)のようです。死亡保険金からこの葬儀費用を引いた後の金額で妻は当分の間生活していかなければなりません。もし今まで通り本人が死亡時にパート勤務程度の収入だと、厳しいかもしれません。本人死亡時の年齢が何歳かにもよりますが、勤務スタイルと住居の変更を余儀なくされるかもしれませんね。

しかし、高い死亡保険金だと月々の保険料が当然ながら高くなるわけです。20歳台だとこれまた保険料で家計を圧迫するかもしれません。

それでも心配で死亡保障を増額したい場合は、定期保険の掛け捨てで10年間などで補充もできますのでどうしてもの場合は検討するとよいでしょう。

また、今後お子さんが生まれた場合には学資保険に加入して、学費を確保し、また本人死亡時には保険料の支払い免除のついた学資保険もありますので色々を組み合わせてお子さんの進学資金と保障を備えれば大丈夫ですね。

死亡保険と一概に言っても、60歳払い込み済みなどもありますから、今後なっていたいライフプランに合わせて組み立てることのできる保険もあるようですから、言われるがまま勧められるがまま契約するのではなくて、こういう保険はないか?と逆に問いかけられるだけの知識を事前に準備して相談するとよいです。

保険っていうのは一生涯、契約時のままで安心!ていうものでもないので、家族が増えた時や、やコマーシャルで見たこの保険会社の保険の方がいいの?と疑問を持った時に、見直してみるのも本当に大事だと思います。

それから損益分岐点と、積立部分と掛捨部分、解約するならいつがいいか?など、なかなか教えてくれないことを見極めることも大事です。

というふうに答えてみました。良い保険が見つかるといいのですが。