会計事務所の仕事を知る、入社後にも使えるお守りの本

かれこれ6年ほど前になるでしょうか。会計事務所に入社するときに購入した本が、「会計事務所職員のための総務・経理実務」というちょっとマニアックな本です。会計事務所に入社する前は読んでも実感がわかなかったのですが、入社後はお守りの本となりました。

 
税務的なことばかり、申告書を作ることが仕事だ、と思っていましたが、そればかりではなく、給与計算や、社会保険の手続き・仕組みなども載っています。会計事務所の職員用としても使えますが、小さな会社の事務員向けでも使える本だな、という印象を受けました。会計事務所は小さな事務所がたくさんある集中事務センターのようなところだと、しばらく経って思ったものです。

この本、6年経ってもたまに見ます。たまにしかやらないようなこと、あの本に載ってなかったっけ?!ということもあり、会計事務所に勤める、会計事務所に勤めようかな、という人にはぜひ読んで欲しい本の一つです。

会計事務所に入社しようと思ったのは、きちんとした会社、きちんとした人たちと仕事をしたい、と思ったからです。決して自分がきちんとした人間だ、と思っているわけではありません。前職の職場の風潮がどうしてもいい加減で、そのいい加減具合に我慢できず、税理士事務所、会計事務所だったら、きちんとした人しかいないはずだ!という勝手な思い込みで、書類審査→筆記試験→面接→入社 という運びとなりました。

最初は時給のパート扱い。時給はというと、最低賃金にほんのちょっとプラスされたくらいのビックリするような金額です。それでも、きちんとしたところで働きたいと思うほど、心が疲れていたのでしょう。採用の連絡をいただいた時には、本当にうれしかったのを覚えています。

しかし、これから世の中に出て就職しよう、という人のために書きますが、どこにでもいい加減な人はいます、大雑把な人もいます。自分と合わない人は必ずいます。そういうことを私は受け入れることができなかったので、たまたま会計事務所に入りましたが、給料の面だけ考えれば他の会社の方がいいでしょう。きちんとした人だけが働ける、きちんとした会社だと思っていたい会計事務所にもきちんとしていない人はいます。要は、気の合わない人、気に食わないやり方を仕事なんだからと受け入れるか、受け入れられないかだと思います。悩むのも悪くないと思いますが、割り切ることも大事かなと今なら思います。

でも、6年経っても飽きない仕事です。辞めようかな、と考えるヒマもないくらいです。もっと学びたい、深く知りたいと思いFP(ファイナンシャルプランナー)の資格の勉強を始める気にもなるくらいです。会計事務所、税理士事務所の仕事気になる、と思う人はぜひ読んでみてください。発行年は少し古いですが、内容的には関係ない基本的なことが載っているので問題ないと思います。