確定申告で会計事務所は繁忙期へ突入です!

確定申告の時期となりました。

個人のお客様を持つ会計事務所は本当の繁忙期です。

というのも、法人のお客様がほとんど、という事務所は、確定申告があまりないんです。すこしある確定申告というと、法人の社長は2か所給与だったり、他にも所得があったりする場合があるので、確定申告しなければならないということになり、法人の顧問をやっている税理士事務所に個人の確定申告を依頼されることがあるというわけです。

しかし、ほとんどの会計事務所は法人だけなんてことはないですから、個人のお客様が事業などをしていてそれに関与していれば確定申告を代理で行うのです。個人の確定申告は翌年の3月15日まで、と決まっているので、会計事務所職員は一人何十件という担当をこなさなければならないのです。

それに加え法人の決算や、月次訪問等はいつも通りありますからこの時期は一年のうちで一番の繁忙期となります。

期限のある仕事なので、依頼を受けた以上必ず仕上げなければなりません。今流行っているインフルエンザにかかっても、何とかして期限内に確定申告を終了させないといけないのです。そんなことを全く知らず、私はのほほーんと会計事務所へ入社したので、最初の1年目は本当につらく大変でした。確定申告が終わって3月15日を過ぎた後は、燃え尽き症候群って言うんでしょうか…腑抜け人間のようになってました。

会計事務所に入ろう!と思っている人は、相当の覚悟を決めて入社した方がいいと思います。迫ってくる時間と責任感に押しつぶされないメンタルがある程度できてるはずだと思いますので、プレッシャーに負けないで確定申告を終えられるはずです。

確定申告で一番気を使うところは、不動産の譲渡があった場合です。長期譲渡・短期譲渡だけでなく、年によって取得費の特例や売却時の特例もありますので特に気を付けています。(←FP技能士試験でも出てきますよ)分からないところを誰か他人に聞くのも大事なことですが、もっと大事なことはその誰かに聞いた知識が本当がどうか見極めることだと思っています。

「あの人が言ったから。」

と済ませてしまって、もう少しで大変なことになるところだった、ということは残念ながら1回や2回じゃありません。人の話を鵜呑みにしない!必ず証拠となる条文や根拠を得ることが大事だということを嫌と言うほど分からせられました。責任のない仕事、なんてないので、納得いく商品(仕事)ができるように今年もやっていかなければならないな、とこれから始まる確定申告に向けて自分に言い聞かせていたところです。