個人事業の所得税の勘定科目は何でしょう

会計事務所の入社試験の問題に、

  1. 法人が所得税を納付しました。勘定科目を書きなさい、
  2. 個人が事業の所得税を納付しました。勘定科目を書きなさい。

という問題が出ました。

その頃は日商簿記3級と日商簿記2級の勉強をしていましたので、

1.の問題に関しては租税公課と書きました。

2.の問題を私は、
なぜ同じことを聞くんだろう・・・租税公課じゃないの?と思い、同じ答えを聞くはずがない、と思いながら、でも答えは他に見つからず、租税公課と書きました。

数日後採用の連絡があり、入社することができたのですが、個人事業の所得税の勘定科目がどうしても気になって聞いてみると、租税公課ではなく、店主勘定とのことでした。
事業主貸、または店主貸が正解です。

事業用の経費になるだろう、と思っていただけに、予想外で本当にびっくりして、しかし、よく入社できたな・・・というのが本音でした。

実際のところ、法人税が経費になると思っていましたが、なりません。

法人税を算出する法人の所得額には法人税は加味されていません。ですから、入社試験はどっちも間違っていたのかな。

今だったら、

  1. 法人が所得税を納付しました。勘定科目を書きなさい。
  2. 個人が事業の所得税を納付しました。勘定科目を書きなさい。

の問いには、法人の所得税は法人税等だし、個人の所得税は事業主貸とすると思います。法人の所得税を租税公課にしていたとしても、申告書上で加算です。

ちなみに個人事業税、法人事業税は租税公課です。これは経費になります。

なぜ?どうして?と疑問だらけのことが多いですが、いちいち気にして立ち止まっていたら先に進まないので、淡々と個人の所得税は店主貸と覚えるようにしています。どこの職場にもいると思いますが、いちいち納得いきません、とかいう人もいますが、決まり事なので仕方のないことです。

決まりごとはサラッと、深読みしようとせず黙々と暗記するのが一番です。

会計事務所には日商簿記2級が必要、と思い取得しましたが、実際のところ日商簿記3級があれば記帳をする分には十分だと思います。会計ソフトを入力する上では日商簿記3級で事足ります。2級を勉強する余力があれば、FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をした方がはるかに仕事に役立つと思いました。

日商簿記2級で出てくる、工業簿記は使ったことないし、損益分岐点も今はいいソフトがあるので勝手に算出してくれます。仕組みだけは分かっていた方がいいと思いますが、実務でも、日常生活でも使えるFP(ファイナンシャルプランナー)資格の方をおすすめします。